k-zombie’s diary

ツイッターにおさまらないことなど

嫉妬の思い出

時効だから書く。

 

数年前、わたしはシス男性とお付き合いしていたことがある。性的な行為もした。

そして気づいた。

わたしは相手の男性の身体に嫉妬してることに。

高い身長、自然とついた筋肉、喉仏、大きな手のひら、そして平たい胸。

嫉妬の感情を性欲だと思い込もうとしていた。わたしはその身体を取り込み自分のものとしたかっただけなのだ。わたしがその身体になりたかった!

そして矛盾するようだが、その人の男性性に憧れると同時にその男性性を消去したい欲望もまた感じていた。

その人はすらりとして中性的な雰囲気で、わたしはその人の「男性」の部分を知るほどに女装をさせたいとばかり考えるようになった。その人の「男性すぎる」部分を嫌だと思うようになっていった。

 

それはそのまま、わたしの隠していた願望の表われと思えた。

わたしはわたしのジェンダーに葛藤がある。

あるんだろう。あると認めることすら難しい。

わたしは現状のジェンダーに対する居心地の悪さがずっと何年経っても消えない。気の所為だと思い込もうとしても、消えないのだ。

今は一時的に、できるだけ社会との接点を少なくして、自分のジェンダーを意識させられる機会を減らしてる。

 

わたしは男性になりたいのだろうかという問いには、否と答える。

でも、自分でもおかしいというレベルで、女性というジェンダーに添えない。はじめておかしいと感じた子ども時代からずっと消えないでいて、大事な行事も無理を言って欠席するくらいなのだから、単なる内面化したミソジニーというのとも、なにか違うのではないだろうか……。

 

トランス医療の具体的な情報を収集しようかと考えると、思考がストップする。

自分でもどこに行きたいのかわからない。