k-zombie’s diary

ツイッターにおさまらないことなど

TRPに寄せて

声をかけてもらって、ハッピープライドとか言ってられないクィアのためのZINE BELOW2号に寄稿した。 わたしはTRPでイスラエル大使館に抗議したらTRP運営に警察を呼ばれた話などを書いている。 https://nigenige110.hatenablog.jp/entry/2024/04/04/203055 TR…

人生

ジェンダークリニックの初診に行った。何年越し?という感じであるが、胸オペへの第一歩を踏み出せたのはうれしい。 友だちがすごく応援してくれて事細かに事情を教えてくれたのも感謝している。 メンタルクリニックの主治医にジェンダークリニックへの紹介…

守られてる

抗うつ剤を減らされてからここ数ヶ月なかったくらいの精神的危機が来ていて、ありていに言うとうつです。職場はパワハラ気味で行けなくなってしまったし。 毎日吐き気と頭痛をこらえ、栄養摂取し、午前中には起きて、午後には散歩と軽い運動、動画を見たり本…

生き延びようね

友だちと別れるとき、必ずと言っていいほど口にする言葉がある。 「生き延びようね、また会おうね」 もう何年もかなり長い間、生きるとか死ぬとかそういう話をしている気がする。 大げさな気がするけど、全然大げさではなく、わたしたちは真面目にまた生きて…

安心のかたち

身体違和ってなんなんだろう?とずっと考えてきた。 それがあるのかないのかすら、わたしは確信が持てないでいた。 脆い足場の上で自分を問い直し続け、疑い続け、思いこませて我慢し続け、どこにも進めないままこの歳になってしまった。 それは、すごく不安…

自己紹介をします

ずっと自己紹介が苦手でした。 自分がなにものかわからず、どのコミュニティに行っても確信が持てず「これっぽいかも?」と思われるアイデンティティを無理やり絞り出して、自己紹介に代えてきました。 しかし自信はないままで、そこにいてもいいのかわから…

少しずつやっていく

海に行き、ぼんやり過去を考えていた。 自分に過去があることに、ぎょっとするような思いがある。 長い間、“いまここ”を乗り切ることしか考えることができず、過去も未来も存在していなかった。 瞬間を乗り切っていたら、いつの間にか歳をとり、自分より若い…

ノンバイナリーの日によせて

2.11 今日はノンバイナリーの日だそうです。 TLでそのように決まったみたいです。 今日はフラワーデモが予定されていました。 わたしはフラワーデモ関係の動きをあまり把握していないのですが、今月も開催されたのでしょうか。 このフラワーデモに先立ち、国…

ノンバイナリーがわからないジンのこと

ノンバイナリーという言葉と出会ってからしばらく、それが結局どんなあり方なのかよくわからず戸惑っていた。 バイナリなトランスならば、ある程度の目指すべきルートはできている。 しかし、ノンバイナリーの場合は? そもそも自分はノンバイナリーなのか?…

自分のとりあつかい

ここ最近は全方位にがんばっており、がんばっている。 具体的になにをがんばっているかというと、自分の課題を見つけて傾向を把握して、どういう状況が苦手なのかを考えている。 それから体調にあわせて主治医に素直に白状して薬剤調整してもらった。 これで…

草稿

かなり長い間「なぜか自分の女性性を消したいという気持ち」「なのに男になりたいとはさっぱり思わない気持ち」でも「男性とみなされる方がマシな気持ち」のなかで混乱していた。 最近になってわたしはノンバイナリーという言葉を見つけたが、ノンバイナリー…

生きることが抵抗

なぜ、親しい友人たち知人たちが死ぬ心配を常にし続けなければならないのか わたしが心配性なのか? いや、実際に亡くなってしまう人はいる そのことを痛いほどわかってる 自分自身を生かすこともギリギリなまま、もう何年もそんな状況が続いてる あらゆるも…

いつも同じところにいる

わたしは「なに」なんだろうとよく考える。 わたしはわたしを説明する言葉を持たない。 まずわたしがわたしを理解していない。 次にこの性別二元論用の言葉や概念しか用意されていない世界に、性別二元論ではないありようを必要充分に語ることのできる言葉が…

わたしがフェムだった時代

昔わたしはフェミニンに装っていたことがある。 18~20歳ごろで、髪の毛を長く伸ばして多少の化粧もしてワンピースやスカートを日常的に着ていた。 そのころ、わたしは「大人にならねばならない」と考えていた。 当時のわたしにとって「大人になる」とは「シ…

確信はないから無視できると思っていた

わたしはわたしをどう定義しているか?という問いにいまだ答えられない。 かなりしぶしぶ「ノンバイナリー?というのかもしれない」とあいまいな言い方をするので精いっぱいだ。 わたしのなかに確信はない。 確信はないから、無視できるとずっと思っていた。…

人生がわからないと思いながら散歩をしている

春だ。 あたたかい。 なので冬眠から目覚めたクマのように森を徘徊している。 ここ最近は調子がよく、毎日夜に寝て朝に起き食事をし、なんらかの用事で外出するなどをしている。 用事がないときは、「ひま」という感覚があり、人生に思いを馳せていたりする…

小説「ムカつくものはぜんぶ食べる」

なんだか世の中ムカつくことが多すぎるとアキは常々思っていた。 ムカつくなあと思うたびに腹の底にグツグツと煮えたぎるものを感じ、それはまるで活火山のマグマのように熱かった。あまりの熱さに胃がシクシクと痛んでアキは夜ごと泣いていた。腹が燃えると…

ぬいぐるみを買った

子どものころ、親に大きなゴミ袋を渡されてぬいぐるみやおもちゃを全部捨てたことがあった。 そのときにはもう、一番大切にしていたキティちゃんのぬいぐるみを親に勝手に捨てられてたから、どんなものでも所詮はモノなんだとわかっていた。 言われるがまま…

自由になりたい

このブログ全体を指して「トランスジェンダーのブログ」として読まれることに戸惑いがある。 わたしにとってこれはただのブログで、トランスジェンダー的なトピックを選んで書いているわけではないからです。 それは読んで見ればわかるでしょう。 このブログ…

動物園に行った

すごく寒くて木がいっぱい生えていて広大な動物園だった。 途中、人間用の遊具が置かれている箇所があり、たくさんの小さな人間が遊具に登ったり揺らしたりして甲高い声をあげて遊んでいたので、これまで見た動物のなかで人間が一番元気だなぁと数秒間足を止…

わたしが言葉を失っていたころ

Twitterでは何度か書いてるがわたしは思春期のころ、限られた人としか会話できずほとんどの人に対して「あぅあぅ」としか言えなかった。 「あたし、あんたをいじめたいわけじゃなくてふつうに話しかけてるだけなんだけど」って話しかけられても、うめき声し…

嫉妬の思い出

時効だから書く。 数年前、わたしはシス男性とお付き合いしていたことがある。性的な行為もした。 そして気づいた。 わたしは相手の男性の身体に嫉妬してることに。 高い身長、自然とついた筋肉、喉仏、大きな手のひら、そして平たい胸。 嫉妬の感情を性欲だ…

わたし文通日記3

親愛なるサクラさんへ 返信に間が空いたことをお許しください。 この約二週間、わたしはただ無気力に布団のなかにもぐって、ひたすら広告を見てタップしてペンギン増やすだけというつまらないアプリゲームをすることしかできていませんでした。 どうしてでし…

わたし文通日記2

親愛なるサクラさんへ 前回はお手紙をありがとうございました。 思えば、わたしは何年もあなたを敵視し辛辣に批判しどうやったらあなたを消せるかということばかり考えてきたように思います。 ずいぶんとひどいことをしました。 それはサクラさんに対してだ…

わたし文通日記

親愛なるサクラさんへ 暑い日が続きますがいかがお過ごしですか。 わたしはなんとかやっています。 今回筆を取りましたのは、この数週間休むうちに様々なことがあり深く考え、深く考えすぎてブレーキの壊れた車のようになってしまい、この話をだれかに聞いて…

生きるぞ

ショックなことがあり、というかショックなことをしてしまい気力体力を使い果たして、数年ぶりにやけ酒をした。 朝目覚めると、床に紫色のどろどろとしたゲロがぶちまけられてて、わたしも床に転がっていた。紫色のどろどろは巨峰の残骸と思われた。 とりあ…

わたしは無の森である

ときおり考えずにはいられない。 わたしは、今この人に時間・お金・エネルギーをかけてもらう価値のある人間なのかと。 わたしの値打ち……そう、わたしはわたし自身の値打ちについて考え、不安な気持ちになっている。 ときに、わたしに価値がないかもしれない…

友人曰く「まるたは、ウォッシュレットなりき」

今朝、起きたら、深夜のうちに友人からLINEが入っていて、「あなたと話しているとわたしはウォッシュレットで洗われる尻の気持ちになるよ」とあった。 排便を洗うウォッシュレットは嫌だったので、友人の自己認識を便が付着した尻からドブネズミに、わたしに…

生きているから死んでしまいそう

朝、悪夢を見て目覚めた。 調理されていないそのままの小鳥を食事として供され、その小鳥は首と胴が別れていて血が流れていた。こころなしか羽の艶がなくしぼんでる。 夢のなかでわたしはその小鳥を枕のそばに置いて眠った。 顔のすぐ横のシーツに小鳥の血の…

植物のように平和

今日は比較的落ち着いていた。 なにも感じなかったからである。 感じないというのはひさびさだった。人形のように横たわり、浅い眠りとぼんやりした頭で窓から吹き込む風の感触を楽しんでいた。 感じないというのはなんて平和なんだろう。 怒りもない。悲し…