わたしがメンタルを患いはじめて十年になろうとしている。ほぼ寛解といった状態になった時期もあるけれど、しばらくするとやはりタオルのことを考え続けたり、すべてのやる気が失われねむり続けたり、食べなくなったりする。
調子がわるいときが長い。そのときに、ほんらいの自分はこんなではないのに、とおもう。
ほんらいの自分はもっと本が読める。ものを考えることができる。料理を作れる。部屋を掃除できる。風呂にも入れる。布団からでることができる!
でも、調子がわるいとできないのだ。
そこで考えなおす必要があると思った。
ほんらいの自分は、これらのことがすべてできないのがふつうなのだ。
でも、奇跡的にコンディションが整ったときに無理すればできる。無理すればできることを続けているのにすぎないのだ。
ふつうとはなんだろう。
ふつうがこわい。
ふつうがむずかしい。
ふつうしか見えない人がこわい。