明日で9年、何の日か分かりますか
2016年7月26日未明、その日は私の人生にとってとても大きな事件が起きた日でした
一人の人間によって 26人の人が負傷し、19人の人が命を落としました
犯人は障害者には生きる価値はないという思想を持ち、その犯行は英雄的行為として社会や国に受け入れられると信じていました
一人の人間が起こした事件と書きましたが、実際には 社会が起こした事件のように思えてなりません
つい先頃、選挙戦で色々なヘイトスピーチが公の場で飛び交いました
公に ヘイトスピーチを行っていた政党が大量に議席を獲得しました
役に立たない 命は死んでいい、そんな風に考える人たちが私の想像以上にたくさんいるんだろうと思います
この事件について何か思うところを書きたいと思い 今このブログを書いていますが、何度も何度も 文章を消しています
何を言うべきか分かりません
役に立たない 命とは何ですか?
私は知的障害者の人たちと毎日一緒に過ごしていますが、お話できる方やそうでない方、仕事の能力、こだわり、みんな 様々ですが、みんな一生懸命に生きていて それぞれの方法でとても豊かな自己表現をしてくれるので、みんな一人の1個の尊厳のある命なんだと感じています
いらない命とは思ったことはありません
そもそも役に立つ、役に立たないってなんですか?
まずは役に立つとか立たないとかそういった議論から降りなければならないと感じています
役に立つからいていいとそういう風に考えるのではなく、すでにいるからいる権利があるという風に考えたいです
冒頭で 私の人生を変えた事件だと言いましたね
それは比喩表現ではなく、そのままの意味です
この事件がなければ私は障害福祉に関わることはなかったでしょうし、優生思想というものについてきちんと考えてみたこともありませんでした
毎日働く中で 重度知的障害者と呼ばれる人たちに向き合っています
昔 、糸賀一雄という人が『この子らを世の光に』という本を世に送り出しました
この子らに世の光を…ではなく、この子らを世の光に……です
私も知的障害の という言葉を使うのも本当にうんざりしていますが 、私が毎日会っている方々は世の光になれる存在だと思っています
意味がわからないでしょうが、意味がわからなければ会いに来てください
多くの障害者入所施設、作業所と呼ばれる通所施設、ガイドヘルパー、グループホームの世話人、放課後デイサービスでは、ボランティアを募集していたり、アルバイトを募集しています
入所施設は闇の場所ではありません
人が暮らす場所です
もし 闇の場所であるならば、入所施設を闇にしているのは 入所施設の外側にある世の中です
全てを入所施設の問題だと思わないでください
家族と入所施設の中に問題を放り投げて放置して行かないでください
入所施設を社会にネグレクトされた場所にしないでください
多くの人が関心を持って この社会に暮らす 仲間だと本当に感じるまで、たくさん会いに来てほしいと考えています
待っています、ずっと

事件の概要と殺された人についてはNHKの特設サイト見ていただければ
https://www3.nhk.or.jp/news/special/19inochi/
※算数ができなくて、本来は9年のところ8年と記していました。訂正します